こんにちは、”あくあら”です。
北京オリンピックのスキージャンプの種目には女子のラージヒルがありません。
ワールドカップにはラージヒル種目がありますし、女子ラージヒル自体がないわけではないのに男子と女子になぜか差があります。
今回の北京オリンピック2022で高梨沙良選手がスーツ規定違反という不運に見舞われましたが、女子個人のラージヒルがあれば気持ちとしてもやりきったと思えるチャンスもあったのではと思います。
男子と女子の差やスキージャンプの女子にラージヒルが種目としてない理由を解説します。
オリンピックのスキージャンプ種目に女子のラージヒルがない理由
スキージャンプの種類は下の3つがあります。
- ノーマルヒル (一般にK点90m)
- ラージヒル (一般にK点120m)
- フライングヒル (一般にK点170m)
これに、男子個人、男子団体、女子個人、女子団体、混合の種目が合わさった形で競技会が開かれています。
スキージャンプのオリンピック種目とワールドカップの比較
ワールドカップで開催されている競技と、オリンピックの開催競技をまとめました。
それぞれ開催されている種目が少しずつ異なっています。
赤字が比較したときに違う箇所になります。
ワールドカップの種目
ノーマルヒル | ラージヒル | フライングヒル | |
男子個人 | × | 〇 | 〇 |
男子団体 | × | 〇 | 〇 |
女子個人 | 〇 | 〇 | × |
女子団体 | 〇 | × | × |
混合 ※2022年オリンピックから採用 |
× | × | × |
ワールドカップでは、男子個人/団体ともにノーマルヒルを開催していません。
これは、観戦側のスペクタクル性の観点から最近ではノーマルヒルは開催されていないようです。
オリンピックの種目
ノーマルヒル | ラージヒル | フライングヒル | |
男子個人 | 〇 | 〇 | × |
男子団体 | × | 〇 | × |
女子個人 | 〇 | × | × |
女子団体 | × | × | × |
混合団体 ※2022年オリンピックから採用 |
〇 | × | × |
ワールドカップと異なり男子はノーマルヒルとラージヒルの2つでフライングヒルはありません。
男子団体もラージヒルのみとなります。
女子個人は、ノーマルヒルのみでラージヒルや女子団体もありません。
混合団体がノーマルヒルのみ2022年冬季オリンピックで採用され開催されました。
女子の活躍の枠が1つ増えました。
スキージャンプのオリンピック種目に女子のラージヒルがない理由
ワールドカップでの男子と女子の差はラージヒル団体の差のみとなります。
男子はフライングヒル、女子はノーマルヒルという違いはあれど、ラージヒルは男子も女子も開催されていて数の差はラージヒル団体があるかないかの1つのみです。
しかし、オリンピックでは女子はノーマルヒルの女子個人のみと1種目しかありません。
混合団体ができて飛ぶ回数は増えましたが、男子4回のチャンスがあるのに対して、女子は2回のチャンスしかありません。
男子:個人のノーマルヒル、ラージヒルの2つ+団体のラージヒル1つ+混合団体1つ=4回
女子:個人のノーマルヒル1つ+混合団体1つ=2回
ワールドカップでは開かれているのにオリンピック種目にない理由としてIOCは、2010年のバンクーバー大会では次のように話していました。
「競技人口と国際試合が不十分」
バンクーバ大会ではこの理由で女子のジャンプは種目として採用されませんでした。
しかし、2009年に世界のトップスキージャンプ女子選手ら15人が訴えを起こしたことも一因となり、2014年のソチオリンピックから正式競技として認められノーマルヒル女子個人が新設されました。
では、この理由がどの程度事実なのでしょうか?
競技人口が少ない
スキージャンプは男女の選手合わせても1400人程度しか選手がいないようです。
日本でもジャンプの競技人口は350人程度ともいわれていますが、アルペンスキーは9000人程度と言われています。
その差は歴然ですね。
全体でのスキージャンプ競技人口も少ないですが、その中で女子は200人程度と言われており、さらに人数が少ないです。
他の競技では数万人、中には数千万人から1位を決めている競技もあるのに公平なのかというIOCの意見もあるようです。
特殊で危険な競技であることやできる場所が限られていることが競技人口を伸びない要因かもしれませんね。
国際試合が不十分
FISスキージャンプ・ワールドカップ女子(FIS World Cup Ski Jumping Ladies)の21/22年の試合数は、15試合あります。
FISスキージャンプ・ワールドカップ男子(FIS World Cup Ski Jumping Men’s)の21/22年の試合数は、20試合あります。
5試合ほど少ないですね。
ちなみに、アルペンスキー男子の国際試合は31試合、19会場で開催されていました。
試合数は現状では若干少ないですが個人的には大きな差はないのではと思います。
Twitterでの意見は?
#スキージャンプ 男子
ノーマルヒルはまだ予選だけど、最早W杯ツアーで男子はノーマルヒル大会はほぼ皆無なんだよな。個人的希望として
男子はラージヒル&フライング
女子はノーマルヒル&ラージヒル
でやってほしい。
特にフライングなんて痺れるよ。まぁフライングのジャンプ台新設は難しいか。
— 番人 (@oyazygag) February 5, 2022
女子はラージヒルないんだね
(今更でごめんなさい)長野オリンピック
まだ女子の種目にもなってなかった頃
あの悪天候の中
女子高校生の時にテストジャンパーでラージヒル飛んでた吉泉さん改めてすごいな😱✨✨✨#ヒノマルソウル— 愁⸌⍤⃝⸍ 🚢( ˙灬˙ )🤵♀️♱☍🌸たおやかな着流し待ち (@akkubia) February 6, 2022
女子のラージヒルは、何故ないの??
W杯は、ラージヒルあるよね??変なの。
#スキージャンプ— やほほ (@klXXBtgihE8dpE8) February 7, 2022
てか女子もラージヒルやればいいのに。
ワールドカップでやってんだからさ。— みーこ (@ch_miico) February 7, 2022
一部の意見ではありますが疑問の声はありますね。
まとめ
確かに競技人口の差や国際大会の差はありました。
しかし、男子に与えられる機会と女子に差が大きいのも事実ですね。
個人的には女子にも団体を作ってもらえると公平感を増すかなって思います。
今後ますますの女子スキージャンプの発展を楽しみに応援していきたいと思います。
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